#6 杖の長さのホントに正しい調整方法
こんにちわ!理学療法士の森田です。
今日はゴールデンウィークですが、現在、私は事務所でひとり、寝そべりながらこのブログを更新しています。
杖の長さの適正値は?
さて、今日は杖に関してお話ししていこうと思います。
タイトルの通り、杖の長さ調整について理学療法士の視点からお話しさせていただきます。
「そんなの知ってるよ!」とか、「買ったときや入院したときに設定してもらった」とか言わないで最後まで見てください(笑)
一般的に、杖の長さは「大転子の高さ(大腿骨、つまり太ももの側面の上の方にある一番骨が出っ張ってるところ)」というのが教科書的な正解です。
けっこう、この知識は知られてて、業者の方や病院のセラピストなんかもこのように高さを設定していることが多いと思います。
しかし!!これは全員に当てはまる話ではありません!!!
というのは、なぜかというと大腿骨より上に位置する、背骨や骨盤などの姿勢は高齢者の方だと様々です
例えば身体がすごく丸まっている姿勢の方は、それだけ肩の高さが杖の高さと近づいてますよね。
もし、大転子の高さに杖を設定していると肩が窮屈になって、歩く姿勢が変になったり、肩こりの原因にもなります。
さらに言うと、杖の役割というのも人によって変わってきます。
杖というのは「歩くときの支持性向上」目的に使う、と考えているかもしれません。
あなたの肩こり、杖の長さが原因かも…
ただ、杖の役割はそれだけではないのです。
歩くときのリズムをとるためのものであったり、心配を取り除いてくれるためであったり、荷重量の軽減であったり様々です。
つまり、その人が使う目的に合わせた杖の設定というのが大切になってきます。
具体的にいうと、例えば小脳失調の方だったら杖をわざと長く設定した方がよかったりします。
あと、背が丸くなるのを嫌って、杖をわざと長くしてる利用者さんもたまにいますが、やめた方がいいです。
それで、背筋が決して伸びたりするということはないからです。
ということで、結論を言うと、「杖の長さ設定にはその方に合わせて行う必要がある」ということです。
歩く姿勢だったり、本人の使いやすさだったりを見て決める必要があるということですね。
本日はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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